シエロ



シエロ
シエロ

商品カテゴリー:ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
収録曲:そのあくる日(ゲーラ), 悲しい歌(ファリーニャス), ショッティッシュ・ショーロ(ヴィラ=ロボス), 鐘の響き(ペルナンブーコ), 母に捧げるグアヒーラ(ロハス), 澄み切った空(シネーシ), イパネマの娘(ジョビン), 夜のプレリュード(フェニシオ), 舞踏礼讃(ブローウェル), グラウナ(ペルナンブーコ), ショーロス第1番(ヴィラ=ロボス), エストレリータ(ポンセ), フレーヴォ(フェニシオ), 悲しい思い出(サウメル), アディオス,キューバ(セルバンテス), ロンド・ア・ラ・サンバ(イルマル),
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ていねいに、繊細に、そして情感を込めて弾くことに大萩康司は最大の注意を払っている。このギタリストにスピード感や爽快感、熱いパッションを求めるべきではない。そうした価値観とは違うところを、彼の音楽は目指しているのだ。大萩は決して一定のテンポをキープしようとしない。聴かせどころをつくるときは、細心の注意を傾けてスローダウンし、音楽の流れが一瞬止まったような状態で細やかなフレーズをそっとリスナーの前に差し出す。どうぞ余韻を楽しんでくださいというわけだ。映像にたとえるなら、じっくりと対象に寄っていき、クローズアップで締めくくる手法に近いだろう。こうした音楽の組み立て方をする奏者は、たぶんそう多くないはずだ。「母にささげるグアヒーラ」のようにつんのめるようなシンコペーションのリズムを持つ曲では、もっと前ノリで攻めるのが一般的だろう。はずむような躍動感のある「ショティッシュ・ショーロ」も、はしゃいだ気分をはっきりと漂わせて弾きたくなることが多いのではないだろうか。大萩はもちろん、そうした誘惑には乗らないで我が道を行く。さまざまな楽器のために編曲されているポンセの名曲「エストレリータ」のテンポの遅さといったらどうだ。ほとんどノー・リズムといってもいいほどの自由な間の取り方。ステディなビートに乗る快感はあえて犠牲にして、瞬間瞬間の美にかける独自の解釈だ。(松本泰樹)



大萩康司さんとアンドリュー・ワイエス

 大萩康司さんは、速弾き・熱いパッション・豪快さ・超絶技巧…で弾くタイプじゃありません。でも、稚拙な技巧じゃないんです。ゆっくりとしたテンポの叙情的な曲ですが、安定した技巧で弾いているからこそ、リスナーも安心して聴いていられるんですから。(スローバラードを歌うには圧倒的な歌唱力が必要なのと同じように)

 アンドリュー・ワイエスの画集を読みながら、このCDを聴きました。大萩さんとワイエスは相性が抜群に良く、静謐で何気ない日常の、しかし何処か非日常的で幻想的とさえいえる1シーンを、繊細に、叙情的に、表現力豊かに表現しているところが、大萩さんとワイエスが重なってて見える(聴こえる)程でした。
天上へ響く音

彼は全く新しいタイプのクラシック・ギタリストかもしれない。紡ぎ出される音がただ美しいというだけではなく、天上に届きそうな音なのだ。この様な音は私自身の経験では晩年のセゴビアの音源でしか聴いたことがない。かといって懐古主義ではなく、曲の解釈は斬新で聴き慣れた曲でも彼が弾くと全く新しい感覚を感じさせてくれるから不思議だ。このアルバムはパリの教会で録音したものだがよく聴くと鳥がギターと共に歌っているのも心地良い。
ほんに昼寝しながら・・・

技巧とかスピードとか難しいことはようわからんのですが、
指がゆっくりとしっかりと奏でる音色は、
とても安心感があります。身を任せられる。
エストレリータが好きで買いました。
さりげない音楽性

随分このギタリストを誤解してきた。物足りないような気がしていた。
が改めて聴き直すとそうでないことがじわじわとわかってきた。
他のギタリストに比べ、「どうだ!」というような押しつけがましさやテクニックの誇張がなく、実に自然に音を奏でている。この自然さが彼の個性なのかもしれない。
強いて特徴をあげれば、メトロノーム的なリズム(あるいは拍子)の主張・呈示を確信犯的に控えているところだろうか。
他のギタリストと違う

繊細で丁寧な演奏。他のギタリストのパワープレイとはかなり対照的で、人によっては頼りなさのような面を感じるかもしれない。
技術はしっかりしていると思う。
南米好きという点で趣味が合うのですが、ナクソスのビリャダンゴス演奏のアルゼンチンのギター音楽のような音もたまには聴かせてもらいたいと思ったりもします。

いずれにせよ、これまでの日本人ギタリストには存在しなかった音を聴かせてくれるギタリストであることはまちがいないと思います。



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